こんねこ 〜Keep a memory green〜
(ま〜まれぇど・イエティ・レジスタ)
written by 水城凛さん
はじめに…
今回のレビューの項目別得点ですが得点がない方が点数に惑わされずにレビューの内容を読むことが出来るのでは?という判断から敢えてはずしました。
どうしても項目別得点が気になるという方は↓からどうぞ。
◆システム(95/100点) ◆グラフィック(85/100点) ◆音楽(70/100点)
◆ボイス(95/100点) ◆演出(80/100点) ◆シナリオ(75/100点)
◆総合(80/100点)
…ではでは最後のギャルゲーレビューということでいつもより長いかもしれませんがご容赦を。
あらすじ
片瀬有羽は幼い頃両親を亡くし、従姉の川原瑞葉に引き取られ彼女と彼女の妹の訪花とともに暮らしていた。
ある日、彼は諸事情で2年間入院していた訪花と再会するが彼女は“リセット”が原因で記憶喪失になっており何も憶えていなかったのだった。
周囲が次第に賑やかになっていくと同時に有羽は忘れかけていた思い出を思い出していくが…。
システム
ゲームはプロローグ→学園生活→各キャラのルートorバッドエンド(注:バッドエンドはセーブ・ロード画面ではクリスマスと表示)といった流れで
展開され学園生活は普通のAVGパートの他にマップ移動の場面があります。
操作性は快適でセーブやロードの読み込みも早くバグやフリーズによってゲーム展開を妨げられることもなくプレイでき
セーブとクイックセーブはそれぞれ最大32箇所セーブ可能でオプションでは画面フォントの色の濃度と音楽やボイス等の音量の調整の他、
オートクイックセーブ機能を作動させるタイミング、システムボイス、既読スキップ・未読スキップの変更
ボイスと台詞表示の同期化、フリッカーやプログレッシブ出力のON・OFFを変更可能です。
メニューを開かなくてもL2・R2ボタンと×○△□ボタンを使用した簡単なコマンドを入力することで
セーブ、ロード、クイックセーブ、クイックロードをしたりタイトル画面に戻ったりオプション画面に入ることが出来たり
一度EDを見ると最初から始める時、プロローグから開始するか学園生活一日目から開始するかを選択できる機能でプレイ時間を短縮したり
PC版と違いアイキャッチをスキップ出来たり七海ルートのトゥルーエンドがおまけシナリオ扱いでなくなり七海ルート本編終了後に開始されるようになっていたりと
全体的に細かい配慮がなされてるだけにスキップ中、効果音だけ垂れ流しになるのは聞き苦しいので
スキップ中、効果音も自動的にカットされるようにして欲しかったしセーブ・ロード画面で最後にセーブした場面のルート名と日数
画像のみしか表示されないのが気になったのでその場面のテキストの最初の一文を表示するようにして欲しかった。
グラフィック
キャラデザイン、PC版からあるイベントシーンの原画、新規イベントシーン監修を
みけおうさんが新規イベントシーンの原画を綺羅真さんがそれぞれ担当されています。
立ち絵はデッサンが狂っている絵がなくどのキャラの立ち絵もパターンが豊富で同じ立ち絵でも
日中と室内の場面、夕方の場面、夜の場面、回想シーン用と場面ごとに塗りが異なるものが用意されています。
イベントシーンもデッサンが狂っている絵がなく丁寧で暖かい雰囲気のある塗りもゲームの雰囲気にマッチしていると思いますが
枚数が83枚(差分除く)と枚数がやや少ないと思うのでPC版のボツイベントシーンを使用してでもいいから
(個人的には菜子が自分の弁当のおかずを有羽に食べさせようとしているシーンや
学園祭でメイドの格好をさせられた有羽を見た瑞葉さんが怒り出しているのを七海と真奈と一音が笑って見ているシーン、
有羽が七海をおんぶしてるシーン、有羽と訪花が自転車に相乗りしてるシーン辺りを使用して欲しかったが…)あと10枚程欲しかったです。
新規イベントシーンはみけおうさんが監修しただけあって彼女の作画に似てはいると思いますが
真奈が七海を両腕で捕まえている後ろで訪花がハンカチを咥えて泣いてるイベントシーンの
菜子の持っているピコハンの形状が立ち絵の時のそれと違い、木槌のような形状になっていたり
セーラー服を着た瑞葉さんが登場するイベントシーンは回想の場面なのでこれはこれでよいとは思いましたが
体操服を着た菜子が有羽を誘惑するシーン等の一部イベントシーンの塗りが淡色系で塗られているのが気になりました。
背景グラフィックの方は綺麗に描かれていると思います。しかしそれや立ち絵の服装のバリエーションの少なさが災いして
グラフィックとテキストが矛盾している場面があったのでもう少しバリエーションあるべきだったと思います。
音楽
ゲーム音楽はボーカル曲が3曲、音楽が24曲用意されています。
まず、ボーカル曲についてですがOPテーマの「Strawberry jump shoot!」はポップな雰囲気が
このゲームの明るい雰囲気とマッチしてることと相成ってオープニングの曲っぽさがあると思います。
挿入歌の「笑顔を追いかけて」は歌詞からしてこの曲はこのゲームのメインヒロイン、
訪花がモデルになっていると思いますが全体的にテンポはいいと思うけど少し地味な感じがしました。
EDテーマの「恋するとけい」はこの曲も歌詞からして訪花がモデルになっていると思う。
儚い雰囲気が印象的でこの歌を訪花ルートクリア後に聴くと切ない気分になります。
音楽の方は個人的に「失くしたもの残された想い」、「遠い日のイノセント」、「今日も私は元気です」
「スチャラカ行進曲」、「ハイテンション・CAUTION」辺りが印象に残ってるのですが全体的に少々地味な印象があります。
欲を言うと少しずつ静かに暗くもの寂しい雰囲気に包まれていくような感じのある曲や
静かさと明るさが同居したような雰囲気のある曲、少しずつ静かに明るい雰囲気に包まれていくような感じのある曲があって欲しかったです。
ボイス
声優さんの演技技量は高くどの声優さんもヒロイン達のキャラを掴めており一人二役やってる声優さんも2人のキャラを演じ分けられていると思いますが
一部の立ち絵のないキャラにボイスがないのが気になったので主人公以外の立ち絵のないキャラ全員にボイスを入れて欲しかったです。
演出
OPムービーはPS2版で未使用のイベントシーン(メイドの格好をした訪花がシーツの上で寝転んでる奴です)が出てくるのは気になるし
欲を言うとディフォルメ絵は5人のヒロインとマルのだけでなく一音と実樹ぽんのディフォルメ絵も使用して欲しかったなと思いますが
製作メーカー名が表示されたりとまるで朝のアニメのオープニングを見ているかのような凝った内容だと思います。
(ちなみにそのムービーは特定のサイトでDLして見ることが出来ます、ただしゲーム中のものと違い歌詞は表示されませんが。)
立ち絵は立ち絵によっては?や汗マークと漫画チックな表現がなされていたり画面上を左右に動いたり画面外へスクロールしたりし
画面エフェクトは降雪や画面の色が反転する他にも場面の切り替え方にいくつもバリエーションが用意されており
他にも挿入歌が流れたりイベントシーンはスクロールするものがあったりと色々凝られていると思います。
ただ、立ち絵が瞬きしたりボイスに合わせて口パクしないことや一音と実樹ぽんのディフォルメ絵がアイキャッチでも未使用なのが気になりました。
ところで実樹ぽんのディフォルメ絵は設定・線画集に掲載されていたラフ段階のものしか見たことがないのですが線画や着色されたものはあるのでしょうか?
シナリオ
攻略できるヒロインは…
◆同い年の幼馴染兼従妹・川原訪花
◆幼馴染を自称する帰国子女・南野七海
◆中学時代から同じクラスであったクラスメイト・桜井真奈
◆ガラス細工のアルバイトをしている同じ学園に通う同級生・悠木菜子
◆日本史教師を勤める訪花の姉兼保護者・川原瑞葉
◆外向的な性格の菜子の親友・桐原実樹
◆瑞葉さんの後輩でもあるクラスの担任・立原一音
の7人です。
主人公は前向きな性格で他人の気持ちや状況を読んでいざという時活躍してくれ、ヒロイン達も変な口癖があるキャラや
男っぽい喋り方とかゆっくりとした口調で話すといった程度ではありますが独特の喋り方をするキャラがいるので
人によっては嫌悪感を覚えるかもしれませんが皆個性的で設定が生かされており立っていると思います。
シナリオはプロローグから個別ルート前半までは伏線を張りつつキャラの掛け合いをメインに展開され
個別ルート後半はヒロイン達の抱えている問題、主人公とヒロインの過去をメインに展開され他にリセットの謎が話題に出るルートもあります。
全体的に見てみると伏線の張り方が上手く主人公とヒロインの何気ない会話など、さりげない所にもそれが張られており
ゲームの中心となる要素の一つである“思い出”については主人公とヒロインの会話で主人公が思い出を思い出していったり
主人公が過去に起きた出来事を夢で見る等といった形で小出ししてプレイヤーに提示することで
後の展開で置いてけぼりにならないように配慮がされており前述のように登場キャラのキャラも立っていて
登場キャラ達の掛け合いは確かに面白いと思いますが個性の強いキャラが多いので感情移入出来ないと個別ルートに入る前に飽きてしまう可能性が高いと思う。
個別ルートはメインとなるキャラ以外のヒロインが脇役で登場してくれ恋愛描写やコメディーとシリアスのメリハリもよく
どのルートにも主人公とヒロインが結ばれたことを祝福されたり冷やかされたりするシーンがある点は評価したいのですが
一部の個別ルートにハッピーエンドとは言い難い内容の結末で終わるルートがあるので
人によってはそれが不満点になる可能性があり後半の展開が急展開になっているシナリオがあるのも気になります。
新規に追加された立原ルートと実樹ルートはそれぞれ真奈ルートと菜子ルートの後付けルートであるせいか
どちらも全体的にボリューム不足で恋愛描写も不足しており盛り上がりに欠ける内容になってしまっているのも残念ですし
欲を言うと菜子と実樹の校内放送のシーンをあと1つか2つ入れたりゲームの舞台になる季節が冬なことからして
難しいものがあるかもしれませんが学園祭等の学園の行事イベントを盛り込んでもよかったかもしれません。
あと、ゲーム後半以降のテキストの所々に誤字・誤植が少しあったのが気になりました。
個別ルート別感想
個別ルートを個人的によかったと思う順に並べると…
瑞葉ルート>訪花ルート=菜子ルート>真奈ルート>七海ルート(トゥルーエンド含む)>>バッドエンド>立原ルート>実樹ルート
でしょうか?訪花ルート、菜子ルート、七海ルートのうちどれかを一番よかったとする意見が多いですが
個人的には具体的なことはネタバレになるので伏せますが印象に残るシーンが多く読んでいて一番心暖まる内容だったと思うので瑞葉ルートが一番よかったと思います。
真奈ルートも確かに後半の展開はう〜むとなる所がありましたが真奈の魅力がよく出ていて面白かったので世評でよく言われているほど酷い内容のものではなかったと思うし
バッドエンドもこのゲームらしい明るく賑やかな雰囲気があり読後感も楽しい気分になれるものだったと思います。
しかし、完成度に差があるのが残念です。(七海ルートもですがそれよりも立原ルートと実樹ルートには頑張って欲しかった、
ネタバレになるので具体的なことは書きませんが立原ルートの方は上手く素材を生かせば非常によいものになれる可能性があっただけに特に…。)
ちなみにお勧め攻略順は個人的に…
バッドエンド→(菜子ルート、実樹ルート、立原ルート、瑞葉ルートの攻略順は任意で)→真奈ルート→訪花ルート→七海ルート
でしょうか?菜子ルート、実樹ルート、立原ルート、瑞葉ルートはリセットについての話題がほとんどあるいは全く出ないので攻略順は任意に
真奈ルート、訪花ルート、七海ルートの3つのルートの攻略順についてですが七海ルートを最後としたのは
PC版と違い先に訪花、真奈、菜子、瑞葉さんの4人をクリアしないとルートに入れずバッドエンドになってしまうことや
リセットについての話題で重要なことが明らかになることも考慮して上記の順としました。
とかくどういう順序で攻略するにしても七海ルートはゲーム中で最も重要な部分を担っているので極力最後にプレイした方がいいしょう。
注意!:ここから先はネタバレを多分に含んでいるので伏せておきます。未プレイの方は極力読まないようにして下さい。
◆訪花ルート
ルート前半の2人で踏切で電車が通り過ぎるのを持っている時、
訪花が幸と不幸を光と影に例えて話す場面は意味深でメイド姿の彼女が登場するシーンは見ていて微笑ましくなるような内容で
ラストの有羽が彼女のリセットや自身にかけられた呪いを受け入れ彼女を支え愛し続けていくことを決意する場面は印象的で
手紙のシーンも彼のことを想い自分の身を引くことを選んだことの切なさや彼女の健気さが伝わってくるシーンだったと思う。
ルート展開もPC版のこのルートで問題になった展開(瑞葉さんが有羽と訪花に幸せになって欲しいと言った翌日
あなた達には幸せになって欲しいから別れなさいと言い出す所)が改善されており纏まりよく展開されていたと思いますが演出面で気になった点を一つ。
ラストの有羽と訪花が腕を組んで帰宅する場面で流す音楽は「このせかいでたったひとつのたからもの」を流すより
静かさと明るさが同居したような雰囲気のある曲を流した方がいいような気がしました。
…ところでこのルートはクライマックスの展開をどうとらえるかでこのルートの感想が変わってきてしまいますね。
確かに考えてみると訪花は再度リセットした後の自分に宛てた手紙でメモ帳を隠すなり捨てるなりして欲しいと頼みましたが
呪いが解消されたわけではないのでまた彼女にリセットが起きる可能性は否定できませんし
有羽がラストで再度リセットした後の彼女を再度リセットする前の彼女と別人ととらえてしまっているのを見ると
彼女が再度リセットする前に再度リセットした後の自分宛に手紙を書いたのは無駄なことだったのではないか?という疑問が浮かんできます。
それに呪いが七海ルート(僕の場合、トゥルーエンドを除いて考えています。詳しくは考察の項を参照。)と真奈ルートで完全に解消されているのを見ると
このルートでの有羽と訪花が不憫に思えてなりません。それゆえに訪花を2人にするなりなんなりして
奇跡が起きたでもご都合主義な展開でもいいからハッピーエンドにして欲しかったという意見が出てもおかしくないと思います。
しかし個人的には上記のことや再度リセットする前までの訪花にもう2度と会うことが出来ないことの寂しさ等から
後味の悪い結末だったと思いますが再度リセットした後の訪花がラストの再会シーンで有羽の名前を聞いて泣き出したり
その後の彼と腕を組んで帰宅する場面で前にもこんなことをしたような気がすると言っていたことからして
過去の記憶が眠っていていずれ思い出しこれまでと同じ出来事が起き彼らが関係を絶ったりそれまでの過程にある幸福を粗末にしたりしない限り
幸せは繰り返し彼らにやって来る…だから望みはあるととらえているのでこの終わり方でもよかったと思います。
◆七海ルート
このルートは…確かに出来は悪くはないと思います。ルート冒頭の喫茶店で有羽が七海の口元についたクリームを拭くシーンや
ルート本編終盤で梶原さんとカーネル&サージがさりげなくおいしい所を持っていってるのにニヤリと来るものがあり
教師と生徒ごっこ等のギャグや七海が有羽の背中を流しにやって来るシーンが面白く彼が金色猫又物語を彼女に読ませてあげたことをきっかけに
このゲームの核心に迫ってく展開で彼女の正体や呪いの主の封印は何故解けてしまったのか気になってくるものあって
彼女が巫女の力を使い呪いの主の封印をする場面は訪花のリセットや有羽の呪いが解消されるとはいえ彼女には会えなくなるのか…。と切ない気分にさせられ
トゥルーエンドのラストで登場キャラがちょい役のキャラを除いて全員登場するシーンがあるのは
彼女が重要な立ち位置にいることの特権だからかな?と思いつつ七海に再会出来たことで嬉しい気分になったりと楽しめましたから。
しかし、ギャグシーンが多くこのルートのウリである核心に迫っていく展開が急展開で恋愛描写の内容が希薄なせいか全体的にパンチに欠けている印象を受けたので
ギャグの部分を減らしルート前半から七海の正体や呪いの主の封印が解けた原因についてといった謎を絡めてルート展開をしていった方が
七海との恋愛を楽しみつつそれらについて推理することが出来て恋愛と謎解きの両面から楽しめたのではないかと思う。
それにルート6日目の夕方の図書室で七海と訪花が会話しているシーンはおそらく七海が
訪花に2人が呪いの主に呪いをかけられた経緯について説明して欲しいと何度頼んでも答えてくれない為、
答えさせるべく問い詰めていたのだと思いますがそれを有羽のモノローグやアイキャッチの七海の台詞で終わりにしているのは
不自然だと思ったので七海の視点で具体的にどんな会話をしていたかをやるべきだったと思います。
あと、欲を言うとナナミの方もルート本編後半以外にももう少し登場して欲しかった気もします。
◆真奈ルート
真奈の魅力が溢れていて彼女が自分の過去について語り出したり自殺を図ろうとするが有羽に止められるシーンは
最初ほのぼのした展開で始まると思っていたことや彼女の両親は彼女に負けず劣らずの面白い人柄をしていて彼女のことを大切にしてると思っていたので
意表を突かれ彼女の自殺を止めた後の2人のやりとりの有羽の「………そんな事も、聞かないと分からないのか?!〜。」の台詞等から
彼が彼女を想う気持ちが分かるシーンで目頭が熱くなったりそれを止められたことをきっかけに彼女が彼に惹かれ後日、
甘えていいと彼に言われ依存していく所や深夜居間で2人きりになるシーンの「私の居場所は片瀬しかしないのだ。」の台詞を見て
頼る相手のいない彼女が彼を頼りにしている気持ちが伝わってきて守ってあげたくなるよな〜。と思ったり
ラストの携帯電話でメールのやりとりをするシーンで愛してるなんて直接口で言わないでメールのメッセージでするなんて真奈は素直じゃないですのぅなんて嬉しくなったりと色々楽しめたし
ルート展開も全体的に纏まってはいると思うのでこれはこれでよかったと思うのですが彼女の家族の事情の話を
彼女が呪いの主に彼を助けたいと願ったことの代価という形で片付けてしまってるのは都合が良過ぎるので
(とはいえ代価が彼女がリセットするようになってしまったことの可能性もありえなくもないですが)願いの代価を彼の記憶から彼女のことを抹消する等、
彼女にとって辛い内容のものにするか彼が呪いで倒れ彼女がその解決法を求め奮闘する展開を廃して彼女の家族の問題に比重をおいてルート展開した方がよかったと思うし
幼少時代の真奈に容姿が似ている謎の女の子も真奈と出会い有羽のことや彼女の家族のことについて会話する等してもっと活躍してもよかったのでは?と思います。
◆菜子ルート
このルートはよく言われてるようにありきたりなストーリーだったかもしれませんが
“2人の思い出と約束”、“有羽に最も近い立場にいる存在”といったキーワードを生かして展開されており
屋上での告白シーンなど菜子の一途さも伝わってくる内容で図書室でのアクシデントが起きて菜子と有羽がキスしてしまうシーンや
2人が結ばれてからの彼が彼女のご飯粒をとろうとしている所を彼女がキスするのと勘違いする場面等、バカップルっぷりも笑えて面白く
後半の彼女に「何であの子の時は名前なの?」と彼が思わぬ指摘をされその後「さよなら…。」と言われるシーンは
菜子が有羽と訪花の間に入れないから彼と別れようとしている気持ちが伝わってきて切なく
「この先、本当に2人はこのまま別れてしまうのだろうか?」と不安にさせられるものがあって
クライマックスの展開は訪花の活躍で有羽が菜子と10年前に大人になったらオルゴールを掘り起こす約束したことについて思い出したり
彼が彼女に自分についてどう想っているのか問い正すことで訪花が再度リセットしてしまって以降、
すれ違っていた2人が和解して上記のキーワードや伏線が回収されていくという展開で心暖かくなるものがありかつ綺麗にまとまっていたと思う。
しかし図書室でアクシデントが起こり菜子と有羽がキスしてしまうシーンで流す音楽は
「瞳の中にいるあなたへ」より「ハイテンション・CAUTION」を流した方がいいと思いましたし
欲を言うとあすなろ園の校舎から菜子がいつもいる木の下まで何歩でいけるかを目隠しして遊んだことについてや
後日談で昔と今を共有していくと決意した後の出来事や実樹が後日、復縁した2人を祝福しつつ
有羽に抱いていた想いを完全に断ち切るエピソードをやると更によいものになれたのではないか?と思います。
ところで、突っ込みを入れるのは野暮かもしれませんが前述のように有羽が菜子にとって大事な約束を忘れてしまっているのは
シナリオを盛り上げる為にしたのでしょうけどナナミと出会った時のことや真奈との思い出とは違い2人があれだけ時間を共有しているなら普通、忘れることはないと思います。
訪花があの時、メモ帳に2人の約束について書いてあることを発見しなかったらあのまま2人は別れてしまったかもしれませんね。
◆瑞葉ルート
このルートに入った途端、菜子が突然退場してしまうのが気になったので彼女にはこのルートでも一度でもいいから登場して欲しかったし
訪花が有羽のことをお兄ちゃんと呼ぶようになったり瑞葉さんが出来ちゃった発言をする所では最初驚いてしまいましたが(注:どちらも悪い意味でではないです。)
思い出が一音と実樹以外のヒロイン達のルートと違い、有羽がヒロインとの会話等を元に思い出を少しづつ思い出していくのではなく
彼自ら瑞葉さんとの思い出について思い出していることやそれ以外にも彼女と訪花の思い出がルート展開のキーになってくること
有羽の瑞葉さんに対しての気持ちが段々憧れから恋愛対象へと変わっていく所等、見所の多い内容で
瑞葉さんが彼を引き取ることを宣言した後のシーンは訪花が彼に「今日から私達3人は家族です。」と言ったり彼の気持ちに共感して泣いたり
親戚達に邪魔だと思われ涙をこらえていた彼に瑞葉さんが「もう泣いてもいいんだよ。」と声をかけたりと彼への2人の優しさが伝わってくるシーンで、
両親が他界してしまったことや遺産問題で追いつめられていた瑞葉さんを見た訪花が公園で四つ葉のクローバーを探して彼女に渡して励ますシーンは
川原姉妹の姉妹愛が感じられるシーンで後半の訪花が再度リセットしてしまったのは有羽と結ばれ接してばかりだったのが原因だと悩み
彼女の病室に訪れることに躊躇したり自分を責め出してしまっている瑞葉さんに有羽が支えていきたいと告げるシーンや
クライマックスの病院の退院日にいなくなった訪花を見つけ彼女からクローバーを渡され抱きしめようとしてためらう瑞葉さんを有羽が後押しするシーン、
その後、訪花が2人にメモ帳を見せるシーンは彼女が再度リセットしてからすれ違っていた3人が
少しづつ絆を取り戻していくのが見ていて嬉しくてあのイベントシーンが出てきた時はぐっときたものです。
…こうして有羽と訪花を支えたり彼らに支えられたりしている瑞葉さんは本当に幸せ者ですね。それだから彼女がこのゲームのキャラで一番優遇されていると思う。
ところで設定・線画集のみけおうさんのコメントに瑞葉ルートの結末はハッピーエンドな内容な分、
訪花が少しかわいそうだという趣旨の記述がありましたが彼女が自分のことよりも瑞葉さんの幸せのことを優先して行動している事からして
彼女の身を引かせる為にこのルートがあるのでは?と邪推することも出来るのでそういった捉え方も出来ますね。
◆実樹ルート
有羽と菜子が別れる展開は確かに菜子が訪花の間に入ることを諦めてしまったことや
実樹が2人に喝を入れても無意味だったことの空しさが切なかったと思うし実樹が訪花のお見舞いに行くことで彼女と親しくなり
訪花が親しい人に呼び捨てやちゃん付けして呼んで欲しいと言い出すことに遠慮がちだったことが明らかになる場面は
意外なエピソードだと思ったり最後の訪花を家に連れて行く途中3人で公園まで競争し終えた所に菜子達が現れ
お互いを名前で呼ぶことに遠慮がちだった有羽と実樹が訪花と菜子の後押しを受け2人が互いを名前で呼び合うようになる場面と
その後のキスシーンは見ていて微笑ましくラストの2人の会話は爽やかな雰囲気があったと思います。
終盤の展開が菜子が実樹と口ゲンカしたして開き直ったことで締めてしまっているのは何か菜子が自己中心的な人に見えて腹立たしいし
訪花が入院中、病院で人気者になっていたことも有羽と実樹の会話の話題に出てきて終わりでなくて
どんな出来事があったのかを少しでいいからやって欲しかったし恋愛描写の内容も希薄過ぎると思う。
なので個人的には菜子と別れ気が滅入り一日過ごすにも彼女と付き合っている時の事を思い出してしまう有羽に
実樹が菜子から有羽と別れてしまったことへの謝罪や実樹が彼を意識していたことを知っていたという話を聞いて
戸惑いながらも少しずつ接してきて学園生活や訪花との面会時間を通じて2人が距離を近づけていく様子を
他のヒロイン達が暖かく見守っていくといった内容のほのぼのとした雰囲気のある恋愛話をやってみるとよかったかな?と思いました。
◆立原ルート
確かに一音が放課後、瑞葉さんに家の問題について相談を持ちかけるシーンには驚かされ
ルート終盤の彼女が巫女服を着て夕食を作るシーンは個人的にはたまらないものがありましたが
実樹ルートと同じく、このルートも恋愛描写の内容が希薄過ぎで普段の教師としての一面や蒼百合のこと、部活に童話研究会を新設しようとしていることへの執着、
有羽に告白するのを躊躇していること、彼をストーキングしたり彼の机の中に干し柿を入れたり試験の点に細工したこと等
ネタにできるものはいくつも用意されているのにそれらを生かさずにギャグを主体に強引にストーリー展開をしているのには納得いきません。
なので上記のネタを生かしたエピソードや有羽が一音に童話研究会を新設の為の旧図書室の整理を毎日放課後手伝わせてしまい
はじめは嫌々ながらに引き受けるもそれを毎日やっていくことで彼女がそれを新設する為努力していることや童話に対してのこだわりを知ったり
授業方法に関してで相談を持ちかけてきたりと彼女の一生懸命な姿を見て彼女を見直していくことをきっかけにして惹かれていくとか
何らかの出来事をきっかけに彼が彼女に惹かれていく展開が欲しかったしルート終盤の一音が放課後告白して思い出作りの為のデートをするシーンは
一音が菜子と実樹の放送で有羽を校門周辺に呼び出すより一音本人が直接放課後、彼の前に現れ「ゆっくん、話があるからついて来て…。」と言い
理科室等の人気のない場所へ連れ出して告白してから思い出作りの為のデートをやった方がよかったと思うしラストの有羽が学校を無断で早退し一音を探し回り
自宅に戻ると玄関に彼女がいた以降の展開は彼女が巫女服を着て夕食を作るかどうか質問してくる場面をなくし
その後の一音と有羽の質問に返答したと同時に外食を済ませた川原姉妹が帰宅したり七海達が突然押し掛けて来たりで大騒ぎになり
一音が教師を続けると宣言しそれに対して皆がそれぞれリアクションをとって明るい雰囲気で終わりというのは
笑えて面白いとは思いますが違和感が残ったので個人的には2人で夕食を食べた後、一音が有羽の「これでよかったのか?」という問いかけに対し
「よかったと思う。…でももうゆっくんとは恋人ではいられない。」という趣旨の答えを返して
それに対して彼が「そんなことはない。2人の想う気持ちがあれば例え距離が離れていても恋人ですよ。」と言って彼女を抱きしめる所で一旦区切って
その後エピローグである日、一音から有羽に手紙が届き手紙に書かれた場所で2人は再会して2人で一日まったり過ごすという展開だった方がよかったと思います。
考察
注意!:この項もネタバレを多分に含んでいるので伏せておきます。未プレイの方は読まないようにして下さい。
元々このゲームの世界観について整理するため自分用に書いていたものをレビュー用に書き直しましたがそれでも分かりにくい部分や間違っている部分があったらごめんなさい。
■“リセット”について
1.訪花が呪いの主に呪いの主に母親にもう一度抱きしめて欲しいと願ったことによって倒れてしまった有羽を助けて欲しいと願ったことで得た代価で
突然何の前触れもなく起きたり彼が呪いの主にかけられた呪いで倒れたと同時に起きたり彼女が過去の記憶を完全に思い出したことで呪いの主にかけられた呪いで悪化した彼の体調が回復した影響で起きたりする。
2.有羽が呪いの主が封印された場所からナナミを連れ出した影響で呪いの主の封印が解けたことで起きた。
そのことが原因で彼は彼女と出会ったことを忘れてしまい彼女は巫女の魂であったことを忘れ人間になってしまった。
◆1のケースの各個別ルート後の訪花のリセットと有羽にかけられた呪いのその後は?(ただし、そのことがルート展開に関係ない瑞葉ルート、菜子ルート、実樹ルート、立原ルートは除く。)
※訪花ルート
有羽の願いは叶ったものの彼にかけられた呪いと訪花のリセットはそのまま。しかし彼はそれらを受け入れ訪花を支え愛し続けることを決意する。
一方、彼女は過去のことを完全に思い出してしまうことで彼が呪いで倒れ、体調が悪化してしまうことを防ぐ為に
再度リセットした後の自分に2冊のメモ帳を処分するなり隠すなりして欲しいと頼む形で身を引いたものの何も変わらなかった。
※七海ルート
巫女の魂だった時の記憶を思い出した七海が巫女の力を使って呪いの主を封印したことでそれらは消滅。ただし有羽が一年間とうもろこし畑に通い続けた結果、
呪いの主が彼の彼女を想う気持ちに共感したことで彼女の巫女の力がなくなり解放され呪いの主の封印が解けた影響で復活したのではないか?と思います。
※真奈ルート
真奈が呪いの影響で昏睡状態に陥ってしまった有羽を助けて欲しいと呪いの主に願ったことでそれらは消滅。
その代価は彼女の家族の問題であったと思いますがそれが彼女がリセットするようになってしまうことだった可能性もありえるかもしれません。
■過去の出来事の推移について
有羽が遊園地で真奈と出会い彼女にクレープを買ってあげ友達になろうと言ったことは
彼の母親が生存している時に起きた出来事なのでナナミと出会う前から彼の両親が事故で他界する前までの範囲内で起きた出来事だと考えられます。
それ以外の出来事は個人的には下記のような経過をたどったと考えています。
ある夏の日、有羽が祖父の田舎で瑞葉さんと祖母から化け猫の呪いの伝承を聞く。
彼はトウモロコシ畑で迷子になり呪いの主が封印された場所に迷い込んでしまいナナミと出会う。
その後、彼女を連れ出し呪いの主の封印が解けた影響で有羽はリセットしてナナミと出会った事を忘れてしまう。
彼女の方もリセットして巫女の魂であったことを忘れ人間となった後、孤児となっていた所を旅行中の夫婦に引き取られる。
↓
翌年、有羽の両親が事故で他界してしまう。その後彼は親戚にたらい回しにされ、あすなろ園で菜子と出会う。
彼がそこを出ることになった時、彼女と大人になったら木の下に埋めたオルゴールを掘り起こす約束をする。
↓
菜子と約束をした翌日、親戚達の有羽を引き取り先についての会議が開かれ有羽があすなろ園に戻ると彼らに告げようとした時
川原姉妹が乱入して彼を引き取ることを宣言、彼女達が彼を引き取ることが決まる。
↓
有羽と訪花は再びとうもろこし畑へ行き、彼は呪いの主に願いを叶えてもらおうとするが2人は呪いをかけられてしまう。
■真奈ルートに登場した幼少時の彼女に容姿がそっくりな謎の女の子の正体は?
遊園地での真奈とのデートに現れたとき、真奈が散歩から戻ってきた時に彼女とすれ違う寸前に姿を消し
その後、有羽が真奈にその女の子について話しても彼女は夢でも見てただけなのではないか?と言うだけだったこと
旅館で出会ったとき有羽に飛びつこうとした所で彼が転んでしまうと彼女の姿はなく真奈がいたことや
朝の旅館で姿を現した時の台詞からして真奈が散歩から戻ってくるのを待っていた時や
有羽の夢の中に姿を現した時は彼に真奈との思い出を思い出させるため、朝の旅館で彼の目の前に現れたのは
真奈を幸せにして欲しいと伝えるために現れた幻だったのでしょうか?
■有羽と瑞葉さんの年齢は有羽を引き取った当時と今ではそれぞれどれくらい?
「こんなどうでもいいこと、考察するな!」とブーイングがきそうですが、
このゲーム関連の話題でこの話題が話題になる(特に瑞葉さんの年齢については)ことがよくあるのでこれについても考察してみます。
まず有羽の年齢についてですが彼は高校2年なので16〜18歳位、彼が川原姉妹に引き取られたのはその時の言動や
彼が菜子と大人になったらあすなろ園の彼女がよくいた木の下に埋めたオルゴールを掘り起こす約束をしたことや
彼の親戚の引取り先についての会議が開かれ川原姉妹が乱入して彼を引き取ることを宣言し
彼が彼女らに引き取られたのは10年前の出来事なのでその当時の彼の年齢は6〜8歳位と考えることが出来ます。
次に、瑞葉さんの年齢についてです。彼女の年齢について考えるときに重要になってくるのは
有羽を引き取った時アルバイトをしていたことと彼の回想のシーンに彼女がセーラー服を着ているシーンがあることです。
彼を引き取った時、既に教師になっていたと仮定する場合、セーラー服姿を私服姿と考えたとしても
教師の仕事で多忙なスケジュールをこなしているはずなのでアルバイトをしている余裕はないはずでしょうし
引き取った当時中学生だったと仮定するとアルバイトは普通高校生以上でないと出来ないはずなのでどちらの仮定ともあてはまりません。
しかし引き取った当時、高校生だったと考えるなら高校生ならアルバイトもできますし
高校生だった当時の彼女の私服だったか彼女と一音が通ってた時の出水城の制服だったならばどちらもあてはまり
瑞葉さんの年齢は有羽を引き取った当時は15〜18歳位、今は25〜28歳と考えることが出来るかもしれません。
ちなみに一音は瑞葉さんの高校時代の後輩だから彼女と1〜2歳離れていると考えられるので23〜26歳と考えることが出来ると思います。
お気に入りキャラ
ええ、このゲームの主要キャラは全員気に入ってます。ネタバレにならない範囲で理由も書き出してみると…
◆有羽
●このキャラで個人的に特に印象に残っている台詞:「俺は驚いたよ。何でコイツは他人のためにこんなに泣いてるんだって。」
主人公。特盛りバカでじじむさい所もあるけど幼少時代に事故で両親を亡くしてしまったり呪いをかけられてしまったりと
暗い過去がありながらも前向きな姿勢を見せてくれ、他人の気持ちや状況を読んでいざという時に活躍してくれる所には好感が持てました。
○○の自殺を止めた直後のシーンや○○がああなってしまったその原因は自分にあると責める○○とのやりとりや訪花ルート終盤のあの台詞も印象深いです。
◆訪花
●このキャラで個人的に特に印象に残っている台詞:「そして、光の中にいる時間も、影の中にいる時間も人によって違うのですよ。」
このゲームはメインヒロインの彼女がいてこそだと思う。自身のルート以外でも出番が多く瑞葉ルートではキーキャラとしての役割を担ったり
菜子ルートと実樹ルートではおいしい所を持っていったりと他のキャラのルートでも活躍してくれる反面、
あまりいい扱いをされていないのが少し残念な所ですがふんわりとした雰囲気と純粋で心が広く
○○ルートのラストの○○のシーンや○○ルートの○○に○○○○○○○○○○を渡すシーン等で見せた健気な所が好きです。
それに授業中に寝言でえっちい内容の寝言を言うシーンはらしくなくてニヤリと来るものがあり
メイドの格好をして有羽に「ご主人様〜♪」と言ってくるシーンもその格好が似合っててかわいいっす。
◆七海
●このキャラで個人的に特に印象に残っている台詞:「ありがとう、お兄ちゃん。あたし、お兄ちゃんと会えて幸せだった。」
正体が○○○○を○○○○○○○○であったことを含め、このゲームの重要な立ち位置にいるキャラだと分かった時は驚いたものです。
最初は一音をおばさん呼ばわりしたり「年上の女性はババアなだけ。」と暴言を吐いたり
有羽に「お兄ちゃ〜んっ!」と言ってベタついてくるシーンが多いからかうっとおしいイメージがあっていい印象を持てなかったのですが
今は本当は寂しがり屋さんでやきもち焼きでいつも彼に好き好きオーラを放っていて
他のヒロイン達よりもえっちいことに興味津々そうでわがままを言ったり挑発したりで他のキャラを振り回す小悪魔なキャラがかわいいと思う。
訪花ルートで訪花に2度も制服のスカートを破かれたり瑞葉ルートで瑞葉さんに投げ飛ばされて星になったり
彼女の投げたしゃもじが頭に刺さってしまったりと哀れな目にあっているのもかわいそうだと思いながらも思わず笑ってしまいました。
あ、もちろん○○○の方も好きですよ。有羽とのやりとりはほのぼのかつミステリアスな雰囲気がありましたし。
◆真奈
●このキャラで個人的に特に印象に残っている台詞:「気にするな。相手の事を全て知らなくても―――。いや、敢えて知らないでいるのも友情の一つの形だからな。」
設定画に眼鏡を外した姿のイラストがあるのにゲーム本編ではその姿を見ることが出来ないのが少し残念ですが
友達思いでシャープな雰囲気があり何を考えているのかが読み取りにくくクラス会議の多数決で意見が上手く集約しない所で
黒板消しを黒板に投げつけて強引に決めたりと有羽を驚かせたり周囲を困惑させるような不可思議な行動をとったりする普段の一面と
有羽に恋愛感情を持った時の彼に依存しがちで不器用でやきもちやきな面のギャップがたまりません。
世間知らずでカラオケのことを知らなかったり持ち歩きに便利だからと自分の携帯電話のアンテナを削り落したりしていたのには驚かされましたが
最初、彼女の両親も彼女に負けず劣らずの面白い人柄の人物で彼女のことをさぞかし大切にしているんだろうと思っていたので
あのような過去の経歴があると知った時はそれよりも驚かされたものです。それゆえにあの台詞を聞くと守ってあげたくなりますよね?
◆菜子
●このキャラで個人的に特に印象に残っている台詞:「…いい事教えてあげるよ。ガラス細工はね、壊れるから価値があるんだよ。」
最初、容姿や初登場シーンでのあの台詞からして落ち着いていてミステリアスな雰囲気のあるキャラなのかな?と思っていたので
有羽に対してあまり素直になれない所や怒ったり驚いたりするとピコハンを振り回す所、校内放送での暴走トークを最初見た時は意外で驚かされたし
そのミステリアスな雰囲気のある容姿とノリのいいキャラのギャップの他にもバッドエンドのクリスマスパーティーのシーンや
自身のルートでの図書館で一音が有羽にしつこく入部を勧めるシーンで見せた嫉妬深い所もたまりません。
あの約束を守り彼にいつか会えることを信じていたこと、屋上での告白シーン等で見せた一途な所も菜子の彼へ抱いている想いが伝わってきて印象的です。
それにしても本人は平気そうでしたがあの私服姿は寒くないのだろうか?
◆瑞葉さん
●このキャラで個人的に特に印象に残っている台詞:「何回忘れたっていいよ。何回でも挨拶してあげるから。」
他のヒロイン達と比べると出番がやや少なめなのは立場上仕方のないことなのかもしれませんが
猫っぽいイメージがあって有羽を誘惑したりからかってきたりガサツでズボラな所もあるけれど家族思いで頼りになるお姐さんっぷりが好きです。
そんな彼女のあの一面を見ると支えてあげたくなりますね。それにサンタの格好や有羽と結ばれた時に見せる甘えっぷりがかわいく
タンカをきるシーンや必殺技のデコピンを食らわせるシーンはインパクトがあって見ていて面白く
七海ルートで七海のモノマネをするシーンはマネした後、キャラ的にあわないと自分で突っ込み入れてましたがあれはあれでかわいいかも…なんて思ったり。
ところでこのゲームの登場キャラの中で一番優遇されていると思うのは僕だけでしょうか?
◆実樹ぽん
●このキャラで個人的に特に印象に残っている台詞:「片瀬君。菜子のことお願いね。」
他のヒロイン達と比べると私服姿が見れなかったり他のキャラと比べると出番が少なめなのが気になったので
一度でもいいから私服姿をみて見たかったし菜子が自分で作ったガラス細工を売り出している所を手伝う等、もっと色々と活躍してもよかった気もしますが
校内放送での菜子の暴走トークへの突っ込みが面白く彼女のことを大切に思っている所や
外向的でしゃきっとしている普段の様子と菜子ルートや自身のルートでの有羽と一緒にいる時のギクシャクぶりのギャップが好きです。
ところで、実樹ぽんには姉がいるとのことですが一体どんな人柄の女性なのだろうか?
◆一音
●このキャラで個人的に特に印象に残っている台詞:「皆〜、また明日ね〜〜〜。出水城で一音ちゃんと握手!」
部をやたらめったら廃部にしたり新設したりする行動には無闇にそんなことができるのか?と疑問でなりませんでしたが
目を矢印にして慌てている立ち絵と口を逆3の字にしてる立ち絵や子供っぽくあまり教師っぽくなくしつこさのある天然系なキャラが可愛く
巫女服姿で夕食を作るシーンは個人的にはたまらないものがありましたが欲を言うと教師としての一面が
昼休みの屋上で有羽に彼の過去について知ってることや真奈の過去について告げる場面でしか見れないのが残念なので
もっと見てみたかったですし瑞葉さん達とやんちゃしてた頃の出来事についてももっと知りたかったです。
ところで一音は実家の家業で使う巫女服以外にもいろんな衣装を持っているとのことですが一体どんな趣味をしているのだろうか?
瑞葉さんがそのことを有羽に教えるシーンを見て以降、一音がコスプレしてコ○ケに出かけたりしている光景が脳裏によぎるのですが…。(不快になられた方いたらごめんなさい…)
あとこれはどうでもいいことかもしれませんが一音のルート名だけ名字表記なのは製作スタッフにあまり好かれていないからなのでしょうか?
総評
このゲームを簡潔に言うのなら主観的に見るなら名作、
客観的に見るなら高級食材を半人前の料理人が料理したものと言ったところでしょうか。とにかく勿体ないゲームだったと思います。
最低でも…
※個別ルートの完成度に差があること。
※誤字と誤植、スキップ中に効果音が垂れ流しになる等の細部の詰めの甘さ。
※音楽が全体的に少し地味(余談になりますが個人的にこのゲームに限らず64、PS時代以降のゲームの音楽は音源の性能が向上したことで
音楽の情報量が増えたことや三角波のこともあるかもしれませんが普通の音楽という感じの曲が多く印象に残るような楽曲が少ないと思う。
FC、SFC時代のゲーム音楽はメロディーラインが凝っていて思わず聞き入ってしまう様な曲がたくさんあったのだが…。)
※自分は気にならなかったが人によっては個性の強いキャラの多いヒロイン達の掛け合いについて行けなくなり個別ルートに入る前に飽きてしまうこともありえそう…。
の四点をしっかりしていれば更に高評価できただろうし世評も更によいものになったのではないかと思うし全体的に見ると光る物が多いだけに正直残念でなりません。
それにPC版のスタッフがこのゲームの製作当時、製作メーカーから既に退社していたり(真相は不明ですがPC版製作中製作スタッフの間でトラブルがあったのだそうで…。)
ゲーム製作に複数掛け持ちしていた影響等でほとんどのPC版のスタッフが監修または不参加となってしまったことも残念ですが全体的に荒はあるものの完成度が高く
システムまわりが非常に快適でシナリオも確かに納得いかない面があったものの、主人公の人柄もよく彼とヒロイン達の掛け合いも面白く
心に残るものがあり楽しい時間を過ごすことができ自分が今までプレイしてきたゲームでは6年ぶりにプレイし甲斐のあるものだったと思うので満足しています。
【コメント】
うおおおおぅ、これまた素晴らしく長文レビュー!Σ(´ヮ`;)
全キャラについて語りつくすとは……
水城凛さんのこの作品に対する想いが伝わってきますね。
ということで「こんねこ」。
OHPの作品紹介や絵柄などの全体の雰囲気と比べて
実際の内容は大分趣が異なる事が分かりました。
いや、リセットという設定は特殊だなーとは思っていましたが、
まさか呪いが原因だとは……
しかも自殺しようとするヒロインがいると言うのもかなり驚き。
ゲームは見かけによらないという事でしょうか。
しかし雰囲気に見合った明るい日常が基本なようで。
ギャップが好みという人にとってかなりウケそうですね。
コンシューマ化に当たって何か色々とゴタゴタもあったようですが…
細かな配慮が為されているのはまぁ幸せな方なんではないでしょうか(´ヮ`;)
なんにせよ楽しめる作品に出会えるというのは良い事です。
ギャルゲー最後の作品が心に残ったのならば最高の幸運でしょう。
水城凛さん、ありがとうございました。
そしてお疲れ様です。
さぁ、新たな戦いが貴方を待っている――!(ぇ
や、本当にありがとうございました^^;
(2006/2/7)
(2006/2/14 修正)
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