Clover Heart's(ALcot)
あらすじ
港を見下ろす街にたたずむ洋館で暮らす双子の兄弟、白兎と夷月。
噛み合う事ができない二人は互いに満たされない日々を送っていたが、
ろくに戻ってこない外交官の父からの突然の報で、
ロシアから双子の姉妹、莉織と玲亜を迎え入れる事になる。
屋敷や学園での時間を重ねるごとに、惹かれても戸惑って、反発しながらも何かを感じあってゆく日々。
擬似恋愛や幼馴染の再来という新たな局面で発生する複雑に絡まりあった人間関係。
その決着と再出発により更に深まってゆくそれぞれの恋愛深度。
そして収束しつつも訪れる壁≪兄弟≫、≪家族≫、≪過去≫を彼ら彼女らはどう乗り越えてゆくのか――
※公式サイトより引用
システム
概ね良好。
マウスホイールでメッセージが送れないのが残念でしたが、
その点を除けば他は不快に感じるような所は全くありませんでした。
自動既読スキップはありませんが、ゲームの性質上共通ルートは無いので必要ありません。
またそんなに“読ませる”テキストではないのでバックログもそれほど使うことはありませんでした。
セーブ数は10×10の100個。使い切る事はまず無いでしょう。これで十分。
絶対的に良いシステムというわけではないのですが、ちゃんと分相応なシステムを完備しているという所でしょうか。
ちょっと特殊なシステムとしては会話文が各キャラの立絵の下に表示されたりするところ。
普段見慣れない位置に表示されるので初めは読みにくいですが慣れてしまえばなんて事ありません。
そうそう、文字といえば「君望」とかと同様にキャラごとに文字色が変わるのが良かったですね。
キャラの立ち位置によって左右のスピーカーの音量を変えるなんてシステムもデフォルトで入ってましたが……
これは慣れず、ちとウザッたかったのでOFFにしてしまいました_| ̄|○
自分は左右のスピーカーを結構離れて配置しているがゆえにこうなったのかも知れませんが、
まぁ気にならないのならそのままON、嫌ならOFFに出来るので問題ないでしょう。
そして忘れてはならないおまけ機能。
普通のゲームは1回クリアすれば全てのおまけを見れるようになるものですが、「クロハ」は違います。
BADエンドも含めた全てのEDをクリアするごとにアイテムを手に入れていき、
それによっておまけの項目が増えていくという面倒くさいシステムなのです。
しかしながら、苦労して手に入れるだけあって他のゲームよりおまけが豪華です。
CG・BGM集は当然として、プロローグ・エピローグ集、果ては全キャラの立絵が見れるフィッテングルームなど
他のゲームでは見られないようなものまであったりします。
ちょっと面倒くさくても頑張るだけの価値はあると思いますよ。
グラフィック
CGは差分抜きで78枚。
一見少ないように思われますが話し全体のボリュームがそこまで無い事と、
一つのCGにつき差分が結構多いのと相まって十分満足できる量です。
差分含めると余裕で倍以上、下手すると200超えるんではないでしょうか。
絵は個人的には大好きでもなく苦手でもなく……
ただかなりむらがあるようにも感じましたねぇ。
許容範囲を超えるか超えないかのギリギリの所でしたよ(汗
あとこれまた非常に個人的な意見ですが、
あのHシーンの表現はどうなのか。
男性は体は一切表示されずアレだけがモザイク付きで表示されるようなCGが多数あるのですが……
なんか凄まじく奇妙なんですよね、そのCGが……
「奇怪!空飛ぶ○○○!!」みたいなタイトルでも付きそうな感じです<そのネーミングセンスもどうか
あくまで個人的意見ですが、あのCGは戴けませんでした_| ̄|○
立絵は、かなり秀逸だったと思います。
種類も多いですし、ギャグっぽいのから切ないのまで非常に楽しめます。
ここでの落ち度は無いでしょう。
背景は中々の出来でした。夕暮れの町並みとか綺麗でしたねぇ。
む、なんか自分にしては珍しく辛口評価でしたね。
ですがまぁ、「クロハ」の真価は絵ではなくテキスト、展開ですから(笑
サウンド
BGMは全部で30曲……単体で印象に残るようなのは無いかも知れないですねぇ。
これまた良くも悪くも完全な裏方と言ったところでしょうか。
あ、でもメニュー画面で流れる曲はピアノの旋律が綺麗で好きでした。
ボーカル曲は『Clover Heart's』『たとえば』『坂道』の3曲。
こちらはどれもこれも良かったです。
OPの『Clover Heart's』は普通に良い曲ですし、
EDの『たとえば』は曲の入り方がかなり好きな曲。
どこで流れたのか覚えていない『坂道』も改めて聞くとしんみりとする良い曲でした。
ガツン!と来るものは無くとも十分にサウンドはゲームを盛り上げてくれました。
ボイスはベジータ。この一言で十分です(ぇ
ストーリー
二組の双子が織り成す成長ストーリー。
主人公は男の双子白兎と夷月の二人。それぞれの視点で4章合計8章の構成になっています。
主軸は同じですがクライマックスでの展開(というか話が丸ごと)違います。
白兎・玲亜編は
いちゃいちゃいちゃいちゃ……
見せつけかゴルァ!!!!!
と思わず叫びたくなるほどいちゃつくストーリー。
それでいながらちゃんと二人とも
性成長していきます。
一度は兄弟の絆を放棄してしまった白兎が玲亜の助けを得て再び絆を取り戻そうとする様は中々良かったです。
夷月・莉織編は打って変わって全体的にシリアスな話。
家に寄り付かなくなってしまった夷月を莉織がその母性で優しく包み込む……的なお話。
こちらは夷月の心の氷解が丁寧に描かれていて非常に好感が持てました。
サブヒロインも各主人公につき一人ずついますが、こちらは完全におまけ扱いでしたねぇ。
そこはちょっと残念かも。
感想・総括
のたうち回り度はNo.1ゲーム。
確かに玲亜はヤバイデスわいな。
ちみっこ、金髪、ツインテール、犬属性を持っている人からしたらもう最強キャラでは無いでしょうか?
自分はクリティカルヒットではありませんでしたが
それでも十分のた打ち回りました(笑
や、グラフィックの項でも触れましたが、
「クロハ」最大の魅力は展開と言うかシチュエーションですね。
まあ別の呼び方をすれば“属性”なわけですが、
とにかく
これでもかっ!という程にこちらが悶えるような行動を起こすわけですよ、主に玲亜が。
ツボに嵌ればもう
堕ちる所まで堕ちるでしょう。
ではでは恒例のランキングへ。
■シナリオ
莉織≒玲亜≒ちまり>円華
悶えるのは玲亜編の方がそりゃあ多いですが、
個人的に好きなのはやっぱり莉織編な訳でありまして。
ちまり編はおまけ的展開ながら白兎の吹っ切れてからの行動が○。
円華は……むしろ莉織編続けて行った方が幸せな展開を迎えてますし_| ̄|○
■キャラクター
ちまり≒莉織(玲亜編)>玲亜>莉織(莉織編)>凛≒久遠>白兎≒夷月≒雄基>ロベルト>円華>>
ベジータ(激しくマテ
どうやら自分は目キラキラキャラが好きらしいです(´ヮ`*)
夢見る乙女〜♪みたいな感じで目を輝かせているちまりの立絵が大いに気に入ってしましました。
や、当然それだけでちまりがトップに来ているわけではありませんのであしからず。
猪突猛進的な愛情表現とかがちくりと胸に刺さる感じで気に入ったのです<何だそれ
莉織は嫉妬(?)系の話が苦手なハズなのに何故か玲亜編における 白兎に敵意剥き出し状態の方が好きだったり。
とは言っても、
四六時中睨まれていたいなんて病的なフェティシズム持っている訳ではなくて、
怒っているんだけど白兎や久遠の一言ではっ、と頬を赤らめながらたじろぐ姿に萌えたのです。
余計病的じゃないか、俺。
そして忘れてはならないサブキャラの存在。
莉織編はこの際忘れるとしておいて、
玲亜編はサブキャラあってこその玲亜編と言った感じでしたね。
白兎・雄基・ちまり・凛の幼馴染4人組の会話や互いを思っての行動は見ていて非常に微笑ましかったです。
しかし幼馴染であんなに卑猥なやりとりするものなのだろうか……(ex:雄基⇔白兎、凛→全員)
まぁえちぃゲームだからどうでもいいか<見も蓋もない
……散々今まで褒めちぎってきましたが(?)、
シナリオ面で自分的には
致命的に残念な所があります。
それは「
シンシア」の評価を落としてしまったのと同じ物……
そう、
“伏線張っておいて回収していない”という点です_| ̄|○
「シンシア」のそれに比べればまだちゃんとしている方なのですが、
それにしても足りません……
軽く挙げてみると、
・久遠が何故あんなに強いのか→想像は出来ますが何故御子柴家に仕えるのかとかの説明が欲しい
・父親は何故家を空けているのか→夷月編で手紙をくれますが、できればそこから再会までも描いて欲しい
・ちまりは玲亜編で何故普通に残っているのか→別れがあるからこそ頑張ってアプローチしていたんでは?
などなど…
それが解明されるのを楽しみにしつつプレイしていたので余計に落胆してしまいました_| ̄|○
まぁ些細な事なんですけれども、自分は伏線は説明してもらった方が好きなのでここは印象×でした。
さて、そんなこんなで無事にレビューもかけた「クロハ」。
学校が一番忙しい時期に重なった事もあってクリアに2ヶ月近くかかってしまいましたが
中々に楽しめた作品でした。
繰り返しになりますが、
ツボに嵌れば病的なまでに嵌れるゲームだと思いますので、
まだやっていない方の中で少しでも惹かれる所がある方は是非とも一度お試しの程を。
それでは。
(2005/7/17)
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